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【チャイナ研修日誌 vol.8】 798芸術区~再会





北京に旅行した時には絶対に外してほしくない場所がある。
有名どころで言えば、故宮(天安門広場)、万里の長城、頤和園など。
まぁ、この辺はあまりに名が通り過ぎて外しようもないが、もうひとつ僕がお勧めしたいのは
北京市中心部から少し北東に外れた所にある「798芸術区」と呼ばれる場所だ。
(ここでは詳細には説明しないが、北京動物園と石景山遊園地も個人的には気に行っているので、
名前だけはぜひ覚えておいてほしい。前者はパンダがおそろしくかわいいので、旅の疲れを癒してくれます。
後者はネタに使えます。)

さて、今日、9月24日、連休の1日を使って「798芸術区」に行ってきた。
ここは一応観光地として名は通っているものの、最寄りの地下鉄駅から少し離れているため
バスを利用しなければならず、また北京市の地図を見てもなかなか見つけることが難しいため
見逃してしまう方も多いかと思う。
現代アートに興味のある方は、ぜひぜひ北京に旅行したときはチェックしてほしい。

僕は結構一人でぷらぷら出かけるのも好きだが、今回は行き方を知らなかったので
研修先の同僚であるビル(本ブログ2度目の登場。vol.7参照)と同じくトルコからの
インターン生のセリーン、ビルの友達の4人と誘い合わせた上で向かった。

芸術区の入り口は思ったよりずいぶんと目立たないものだった。
アートの通りというからにはドカンと奇抜な彫刻が迎えてくれるものと思っていたが、
入口にあったのは入口を知らせる垂れ幕と、798を形どったモニュメントだけだった。
悔しかったので、それぞれの数字に合わせてポーズをとってみた。(写真1枚目)

通りをしばらく進むと、次第にアトリエ工房がいくつか見えてきた。
アトリエの一つ一つに芸術家の作品が展示されており、観覧料をとる工房もいくつかあったものの、
たいていは自由に立ち入り、観覧することができる。

作品は多様である。
絵画、彫刻、映像、服飾、いづれも現代アートらしく素材は考えられるもの全てを
用いて作品を作り上げている。

2枚目の写真はレンガ(粘土?)を素材に用いて作った車である。
ぜひマイカーに欲しい。
ちなみに右上端っこに写っているのはトルコ人研修生のセリーンだ。

3枚目は「涙」がテーマの作品。
写真では分からないだろうが、このお面たち、みな目から涙を流しているのだ。
目の後ろに据え付けられた装置から水が流れる仕組みとなっている。
あるお面はあまりの涙の量で地面をびしょびしょに濡らしていた。

最後の写真はトイレの男女の標識を等身大に形どり、フォルムだけを残したモニュメント。
当然中に入るのは、お約束。
僕のために作られたのではないかと思うほどピッタリはまった。

いろいろ作品を紹介したいが、文字にしたところ伝わりっこないので諦めるが、
ぜひともその目と体でアートを体感してほしいと思う。


話しによると、798という通りは以前からこうした芸術家がアトリエを連ねる芸術街というわけではなく、
もともとは工場が軒をつらねる工業地帯だったという。
そして多くの工場が撤退した今は、その工場を壊すことなく内装だけ整えてアトリエにするアーティストが
現れ始めたため、結果的に今となっては多くの芸術家が集まり、このような一大アート街に変身したという。
工場群はその昔東ドイツの援助によって作られたこともあり、工場のつくりもまた見どころがある。
外装のレンガ造りもいまでは風化したり、サビついたりしているものの、
それがまた街全体をいい具合にまとめ上げ、レトロな雰囲気を醸し出していた。
街にいくつアトリエがあるかは分からないが、小さいものも含めると100近くあるのではないだろうか。

街には観光客が多く賑わっているものの路地に回ればいたって静かである。

昼下がり、一件のカフェに立ち寄った。
一見アトリエにも見えたが、アトリエと喫茶機能がくっついたカフェだった。
ふかふかのソファーに、心地よい風、木の葉のかすれる音。
北京市内では決して望めない静けさがここにはあった。
あまりの気持ちよさに一人、また一人と眠りに落ちてゆく。
僕は皆が昼寝する様を眺めつつ、エスプレッソを注文し一人すすった。
飲みほした後、僕も3人の後を追うように眠った。

芸術家たちはこの通りで芸術活動に勤しみ、また同時に普段の生活も送る。
アトリエと住居が一つになっているところも少なくない。

僕は芸術を鑑賞することは好きだが、創作のセンスは微塵もない。
けれども、この地でアトリエを構えたいと思ってしまう。
そんな不思議な空気がここには流れている。


昼寝から覚めたあともいくつかアトリエを回ったあと、
僕たち4人は798芸術区を後にした。



その帰り道、地下鉄にて‘奇跡’は起きた。


ビルと僕は一緒の電車に乗ったのだが、しばらくして席が一つ空いたので、
互いに席の譲り合いをしていた。
ビルの方が折れて座ったが、何駅か過ぎたところで僕に席を譲ってくれた。
ビルは本当にいいやつである。


僕が座って間もなく、隣の女性から突如話しかけられた。
「あなた大阪から来たのですか?」

僕は見知らぬ人から声をかけられたことにびっくりしながらも
「はい、そうですよ。」
と答えた。

たしかに僕とビルは大阪について話していたので、その話をたまたま聞いたのだろう。

ただ、もっとびっくりしたことがある。

アレッ、今俺日本語喋ってる・・・


それから少し互いに身の上を紹介しあった。

どうやらこの女性、日本語を流暢に話すものの中国の方で、現在日本の北海道にて留学しているらしく、
ちょうど今は夏休みを利用して北京に帰って来ているとのことだった。


ただ、この女性、どうにも他人とは思えない・・・

日本に留学・・

北海道・・

見覚えのある顔・・

そして僕の予感はついに確信へと変わる。


僕「すいません、お名前を聞いてもいいですか?」


女性「言っても分からないですよ~」


僕「中国語でいいんで。お願いします!」


女性「ええー、でも難しくて覚えれないですよ~」


僕「いや、大丈夫です!とりあえず言ってくれませんか?」




女性「分かりました。えぇっとですね・・





                         冉・・」



僕「ゼンさん!!!」


冉さん「ええっ!なんで知ってるの!?」


それもそのはず、この女性、過去にラミネート工業株式会社さまにて研修されてたインターン生だった。

僕がまだ1年生だった頃に、同じく夏休みを利用して、アイセック大阪市立大学委員会が
お世話になっているラミネート工業株式会社さまの下で研修参加した中国人大学生が二人いた。
そのうちの一人がこの冉さんだ。
僕はその研修中に幾度かアイセックのレセプションで一緒する機会があったので覚えていた。

その当時の冉さんと比べるとすごく洗練された感じになっており、(少し失礼ですね。。ごめんなさいm(__)m
大人びた感じがしたので一目では分からなかったが、記憶の片隅にある見覚えのある顔と
いくつかの断片的な情報を基に冉さんを特定することができた。


こんなことって本当にあるんですね。世界は広いようで狭い。
今では、この言葉が身をもって理解できる。

同時にアイセックのすごさを知った。
アイセックには人と人と会わせる力があるとは言われているが、ここまでとは・・
これこそアイセックが‘出会いせっく’と呼ばれる所以ですね。(ちなみに普段はもう少し世俗的に使われます。)


一方の冉さんの方は僕のことを覚えていないようだった。
曰く、「イケメンになり過ぎて覚えてないよ~」とのこと。

へへ、許しちゃう^^

確かに2年前の僕は坊主頭にちょろっと毛が生えた感じだったから、
そりゃ現在の顔と符合するはずもない。


その後、僕と冉さんはしばらくこの思いがけない再会を驚き、喜びあった。

冉さんのこと、ラミのこと、宋さんのこと、メンバーのことなどを話した。

電車の中ということもあり、あまり長いこと話すことが出来なかったが、
冉さんは今の生活が楽しくまた充実しており、加えて元気であることが分かった。

僕たちは連絡先を交換して別れを告げた。


地下鉄を降りて、地上に出るとそこにはくぐもった空とその下にいつもと変わらぬ北京の街並みが見えた。

いつもは何も感じないこの風景も、この日に至ってはなぜか妙にいとおしく思えた。

今しがた起きた奇跡的な再会が僕の心の内になにか暖かい感情を呼び起こしていたのと同時に、
明日にはこの街から離れるという実感から寂寥の思いがつのり、それが組み合わさったような感じだった。

そう、明日が最終日。
研修全体を振り返れば良かったことばかりではなく、正直心残りがたくさんある。

でも今はそれを差し引いても、またこの街に戻ってきたいと思う。

次にこの地に降り立つ時はもっと大人になった自分を見せたいな。

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